司法書士 池田千恵のブログ

相続・遺言・親の終活をテーマに、わかりやすく解説していくブログです

知っておこう!「臓器移植法」のこと

親が75歳になったら、やっておきたい、たくさんのこと!!

 臓器移植法(「臓器の移植に関する法律」)は、平成9年に施行され、平成22年に改正されています。臓器移植は、本人が書面で臓器提供の意思表示している+家族が拒まない(又は家族がいない)場合、および本人の意思が分からない(拒否の意思表示がない)+家族の書面による承諾がある場合に、行われます。意思表示ができない子供でも、家族の書面による承諾があれば、臓器移植が可能です。

 

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 なお、臓器移植は、心停止後、あるいは脳死後に行われます。

脳死の判定を行うのも、上記と同じく、本人が書面で臓器提供の意思表示している+家族が拒まない場合、および本人の意思が分からない(拒否の意思表示がない)+家族の書面による承諾がある場合となります。

 

 書面による意思表示は、運転免許証や健康保険証の裏にある、「臓器提供の意思表示」欄を利用してすることができます。

 

 

臓器提供の意思表示 

 

  1. 私は脳死後及び心臓が停止した死後のいずれでも、移植のために臓器を 提供します。

2 .私は、心臓が停止した死後に限り、移植のために臓器を提供します。

3 .私は、臓器を提供しません。

(1又は2を選んだ方で、提供したくない臓器があれば、×をつけてください。)

《心臓・肺・肝臓・腎臓・膵臓・小腸・眼球》

特記欄:

自筆署名                

署名年月日       年   月   日

 

 

 臓器提供をお勧めしているわけではなく、お勧めしないと言っているわけでもありません。

本人の意思がわかるのとわからないのとでは、いざ!という場面で。家族の心の負担の度合いが大きく変わります。

 

 親はどう思っているのか、自分はどうなのか、家族はどう思っているのか。

 できれば、家族で話し合っておきたいですね。

 

池田千恵司法書士事務所

所在地
〒444-0813
愛知県岡崎市羽根町字池脇6番地1
KNビル202号

連絡先
0564-54-6330

寄与分って何?

Q45 「寄与分」って何ですか?

A「寄与分」とは共同相続人中に、被相続人(亡くなった方)の、財産の維持または増加について、特別の寄与をした人がいた場合に、共同相続人の協議で定めた分の財産を、遺産分割より先にその人がもらえる、という制度です。

  ポイントは、「共同相続人中に」

 「財産の維持または増加について」

 「特別の寄与」です。

 

 寄与分は、相続人の権利です。「亡くなった方の長男の妻」は相続人ではありませんから、寄与分はもらえない、ということになります。「長男の代わりに特別の寄与をした」のであれば、長男が寄与分をもらえる可能性はあります。ただし、長男の妻が、直接寄与分をもらえる、ということは、ありません。

 

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話してみよう!「臓器提供」のこと

親が75歳になったら、やっておきたい、たくさんのこと!!

 あなたは、運転免許証や健康保険証の裏をよく見たことがありますか?最近は、ここに臓器提供の意思表示を記入する欄がついているようになってきました。

 以前はドナーカード(臓器提供意思表示カード)を手に入れないといけませんでしたが、今は運転免許証や健康保険証の裏の欄に記入することで、臓器提供の意思を表示することができます。

 

 

 臓器提供の意思表示

 

  1. 私は脳死後及び心臓が停止した死後のいずれでも、移植のために臓器を提供します。
  2. 私は、心臓が停止した死後に限り、移植のために臓器を提供します。
  3. 私は、臓器を提供しません。

(1又は2を選んだ方で、提供したくない臓器があれば、×をつけてください。)

《心臓・肺・肝臓・腎臓・膵臓・小腸・眼球》

特記欄:

自筆署名                

署名年月日       年   月   日

 

 

 あなたは、あなたの親は、あなたの家族は、臓器提供の意思表示をしていますか?

 本人が「臓器提供します」という意思表示をしていても、いざ、そのときに家族が反対すれば、臓器提供はされません。臓器提供には家族の承諾が必要なのです。

 「親が臓器提供をするかどうかは、親の自由だ。」と思っていても、いざ、その時に家族が承諾をするかしないかで、結果は変わります。

 親と、夫あるいは妻、そして子供たちも。家族としてどうするかということを、できれば話し合っておきたいものです。

 

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「KATOKU」を譲る?

 親が75歳になったら、やっておきたい、たくさんのこと!!

 
「KATOKU」を譲る?

 ミュージシャンのレキシさんの歌に、「KATOKU」がありますね。「君に家督を譲りたい」と歌っています。

 

 旧民法時代の「家」制度における戸主の地位を「家督」といい、それをひとりの人が受継ぐ、家督相続。男と女では男が優先、年長者と年少者では年長者が優先。つまり、長男が家督を受け継ぐという制度です。

この家督相続の制度は、今の民法ができたとき、昭和22年5月3日に廃止されています。

 ということは、もう70年も前に、「家督」という概念は消滅しているのです。

 

もちろん、レキシさんは歴史を歌っているわけで、現在のことを歌っているのではありませんが、今の70代以上の方の頭の中は、現在も「家督」が生き残っているようなので、困るのです。

 自分は今の民法の時代に育っているのに、旧民法の時代のことを父や祖父から教えられ、言われ続け、「家督を受継ぐのだ」という考えになってしまっているのでしょう。

 

 今の民法では子供の相続権は平等です。子の相続分を、子供が2人なら2分の1ずつ。3人なら3分の1ずつ。人数割です。

 しかし、自宅がひとつで子供が3人。どうやって分けますか?これが相続問題です。そこへ「長男が受継ぐに決まっている!そうしろ!」などという考えを押しつけられると、反ってもめたりします。

 

 親に「相続は、相続権は・・・」。そんな話を出すと、「まだまだ!ずっと先のことだ。それとも早く死んでほしいのか?!」などと言われてしまうかもしれません。しかし、とても大事なこと。まず、今の時点で、親がどのように考えているのか、聞いておくと良いですね。「なんとなく長男に全部継がせたいと思っている」のならば、「ではこれから次男には、長女には、次女にはどうしようか」という、次のことを考えることができます。まず今の親の気持ちを聞いてみましょう。

 

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外国に住んでいる弟と遺産分割協議

Q44 亡父の相続人は、母と私とアメリカに住んでいる弟。遺産分割協議書に弟の署名と拇印をもらえば良いですか?

A 外国に住んでいる場合は、ただ単に署名をして拇印を押せば良いのではありません。

その署名や拇印が誰のものかを証明してもらわなければなりません。

証明するのは、現地の日本国大使館や総領事館です。ですから、遺産分割協議書をそこへ持って行き、総領事の方の前で署名をし、拇印を押さなくてはなりません。そうすると、総領事の方が、「私の面前で署名および拇印押捺したこと」を証明してくれます。そして遺産分割協議書と署名および拇印の証明書とを合綴し、総領事の印鑑で割印してくれます。これで署名および拇印証明書付きの遺産分割協議書が完成します。

 

あわせて、住民票の代わりとなる、在留証明書もここでもらいましょう。在留証明書は1枚の紙、そのままで良いです。合綴や割印の必要はありません。

 

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